こんにちは、ボートレースレイドのらいと&ミナトです。
今回は、新燃料「バイオ燃料」について、ボートレースレイド独自の視点から徹底的に分析してみました。
バイオ燃料導入後、各方面からは様々な声が聞かれますが、実際にレース結果にはどのような変化が現れているのでしょうか。
今回は、先行導入から1年以上が経過したびわこと大村を対象に、膨大なレースデータを集計・分析しました。
その結果、これまで感覚的に語られてきた新燃料の影響について、いくつかの興味深い傾向が見えてきました。
果たしてバイオ燃料は本当にレースを変えたのか。
そして、その変化は舟券戦略にどのような影響を与えるのか。
超大量のレースデータから見えてきた”真実”を、ボートレースレイドならではの視点で解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

バイオ燃料
5月26日から開催されていた【浜名湖SG】を見ていてとても大きな違和感を感じていました。
それは、「2コースの差しが決まっていないんじゃないか?」という事です。
最初はたまたまだろうと思っていましたが、ふと【バイオ燃料】の事を思い出し、大村・びわこと過去レースを見直したところこの疑念は確信へと変わっていきました。
そして、これはもっと深く検証していかなければならない!と思ったんですが、さすがに全レースを見るのは大変なのでミナト氏にデータをとってもらうことにしました。
そしてその結果、明らかに2コースの差し勝率が下がっている事実が分かりました。
まだバイオ燃料を使い始めて1年くらいしか経っていませんので、たまたまと言われればそれまでではありますが、明らかに数値に偏りが見られました。
バイオ燃料による影響について【まだ誰も気付いていない所】だと仮定すれば、これは逆に【チャンス】に繋がるのではないか??と言う事で、今回ミナト氏と相談してボートレスレイドで研究・公開しようと決めました。
- そもそもバイオ燃料ってなに?
- どこの場で使ってるの?
- どんな違いがあるの?
この記事ではこうした疑問に対する現時点での真実を公開していきます。
そもそもバイオ燃料ってなに?
そもそもバイオ燃料ってなに?という疑問がまずありますね。
バイオ燃料という言葉は、一般的にはまだまだ馴染みのない言葉かと思います。
そこではじめに、バイオ燃料という言葉の定義について確認していきましょう。
つまり、燃焼時に作られるCO2が植物にそっくりそのまま吸収されますってことですね。
なので、環境に優しいんだよっていう。そういう燃料の総称ですね。
ボートレース振興会のHPには、以下のように記されています。
ボートレースは、カーボンニュートラル対応の一環として競技用モーターの燃料を地球環境に配慮した「エタノール30%配合ガソリン(E30ガソリン)」を使用して、2025年5月以降、BOATRACEびわこ及びBOATRACE大村にてテスト実施をしてまいりました。
テスト実施の結果、競技内容に影響なく、航走性能に問題がないことが確認できたため、2026年4月9日初日のBOATRACE浜名湖「ルーキーシリーズ第8戦 スカパー!JLC杯」より、各競走場のモーター入替に合わせて、順次E30ガソリンを導入いたします。
E30ガソリンを使用することにより、従来使用していたレギュラーガソリンと比較して、約12~15%のCO2排出量削減が見込まれます。ボートレース界全体で持続可能なモータースポーツの実現を目指してまいります。
環境に優しいのはもちろんのこと、ボートレースの競技内容に影響はなく、航走性能にも問題がない新燃料。とされています。
これは確かにそうなんだろうけど、じゃあ実際どうなの?ってところがやはり気になりますよね。
どこの場で使ってるの?
新燃料の現時点での導入状況は以下の通りとなっています。
2025年からびわこと大村で試験運用がされており、その後2026年4月のモーター入れ替えから順次新燃料対応モーターが導入されています。
びわこ導入時には巷で話題になりましたが、早いものであれからもう一年以上経過していたんですね。
時の流れ、速すぎます。マジで。
【先行導入】
びわこ・2025/5/1〜
大村・2025/6/22〜
【現在導入済みの場】
浜名湖・2026/4/9〜
芦屋・2026/4/16〜
尼崎・2026/4/16〜
多摩川・2026/4/17〜
徳山・2026/4/20〜
下関・2026/4/29〜
江戸川・2026/5/11〜
【2026年予定】
平和島・2026/6〜
蒲郡・2026/7〜
戸田・2026/8〜
唐津・2026/9〜
丸亀・2026/9〜
宮島・2026/10〜
若松・2026/11〜
常滑・2026/11〜
児島・2026/12〜
桐生・2026/12〜
津・2026/12〜
【2027年予定】
福岡・鳴門・住之江・三国
2027年には全場でバイオ燃料が使用されることになります。
バイオ燃料の導入については賛否両論あるかと思いますが、こういった類の話は一度動いたら戻ることは基本的にないものです。よって、従来の燃料に戻ることもないでしょう。
どんな違いがあるの?
ここが1番重要なとこです。
選手のコメントなどからわかっている事は
・バイオの方が伸びる
・調整の仕方が違う
・スタートが難しい
といった感じ。
ふーん。って感じですね。
これだけ聞いても舟券に役立てる事は難しいですよね。
そこで、ここからはボートレスレイドの強みである「超大量のデータ」を用いて深掘りしていきます。
データから見るバイオ燃料
ここからは、実際のデータを使ってバイオ燃料がレースにどのような影響を与えているのかを見ていきます。
対象とするのは、バイオ燃料の先行導入から1年以上が経過しているびわこと大村です。
旧燃料が使用されていた2024年~2025年の1年間と、バイオ燃料導入後の2025年~2026年の1年間のデータを比較し、その変化を分析します。
もちろん、気象条件や出場選手の構成など、燃料以外の要因も存在するため、その差がすべてバイオ燃料によるものとは言い切れません。しかし、両期間の比較によって見られる変化には、バイオ燃料導入の影響が一定程度反映されているものと考えられます。
【前提:検証期間】
びわこと大村の新旧燃料の使用切替日とデータ集計期間は以下の通りです。

ここからは便宜上、
2024年⇛旧燃料
2025年⇛新燃料
として話を進めます。
コース別着順率
まず、びわこと大村のコース別着順率を見ていきましょう。


なんと驚くことに、びわこ・大村どちらの場も1コースの1着率と2コースの1着率が下がっています。
そして、3・4・5コースの1着率が軒並み上がっています。
■1コース1着率
びわこ 55.2% ⇛ 51.9%
大村 63.3% ⇛ 62.4%
■2コース1着率
びわこ 14.2% ⇛ 14.0%
大村 13.2% ⇛ 11.6%
つまり、どちらの場においても内側の艇が勝ちずらくなって、センター勢が勝ちやすくなっている。ということが言えますね。
コース別決まり手発生率
次に、各コースごとに決まり手の発生率を見ていきましょう
1コース


まずは1コースです。
どちらの場においても逃げが減少しています。
特にびわこにおいては逃げの発生率は2.8%も減少しています。
結果として、1着率自体減少しています。
2コース


2コース。
どちらの場においても差しが減少し、捲りが増加しています。
差しの発生率はどちらも1.2%程減少です。
差しが減って捲りが増えていますが、捲りの増加分よりも差しの減少分のほうが上回っており、全体的に見れば2コースの1着率が減っています。
つまり、2コースが勝ちずらくなっていることが分かります。
3コース


3コース。
やはり差しが減少し、捲り・捲り差しが増加しています。
元々3コースの差しはそれほど発生しやすいものではありませんが、さらに出ずらくなっています。
捲り・捲り差しとも増加しており、この増加分が差しの減少分を上回っていますので、3コースの1着率が上昇しています。
4コース


4コース。
ここは、若干傾向が異なります。
びわこでは差しが減少し、捲り・捲り差しが増加しました。
一方で大村では、差しが僅かに増加し、捲りが僅かに減少しました。
そして、捲り差しは増加しました。
ただ、いずれの場においても4コースの1着率は増加しています。
特にびわこにおいては1.5%も勝ちやすくなっているという結果になりました。
5コース


5コース。
こちらはまた結果が変わって、びわこでは差しが増加し、捲り・捲り差しも増加しました。
また、大村では差し・捲りはほぼ変わらずに捲り差しが増加しました。
5コースの差しというのはそもそもの発生率が低いです。そんな中、びわこで年間10本増加したというのは、興味深いですね。
どちらの場においても、5コースの1着率は増加しています。
6コース


最後に6コース。
6コースはそもそもの1着率が低いことから、大きな差はありませんでした。
びわこでは差しは変わらず、捲りが増加し、捲り差しが減少しました。
そして大村では、差し・捲り差しは変わらず、捲り差しが減少しました。
データから見えたこと
ここまで各コースの決まり手発生率を見てきました。
その結果を踏まえ、最も声を大にして言いたいこと。
それは・・・
【2コースの差し】が明らかに減少している。
ということです。
各コースにおいて様々な変化が見られましたが、顕著な差が現れていたのは「2コース差し」でした。
どちらの場でも約1.2%もの減少となっており、これは今回確認できた変化の中でも特に大きなものの一つです。
差しという決まり手は、一度速度を落としてターンし、その後に再加速して抜け出す戦法です。
その差しが大きく減少しているということは、「落としてから立ち上がる性能」が低下している可能性を示しています。
言い換えれば、バイオ燃料導入後は「再加速性能が低下し、パワー不足の影響が現れている」というのが今回のデータから見えてくる真実です。
そして興味深いのは、2コース差しが減少した一方で、各コースにおいて「捲り系決着」が増加していることです。
3コースでは捲り・捲り差しが増加し、1着率も上昇しました。
4コースでは場によって細かな違いはあるものの、びわこでは捲りが増加し、両場とも1着率は上昇しています。
特にびわこでは捲り・捲り差しが増加したことで、4コースの1着率が1.5%も上昇していることは特筆すべき点です。
つまり、データ全体を俯瞰すると、
「落として差す競走」よりも、
「スピードを維持したまま攻める競走」
の方が有利になっているようにも見えるのです。
まとめ
最後に、新燃料導入後1年間のデータから見えてきた変化・展望をまとめます。
今後のレース展開への影響
今回のデータから、今後のレース展開へ次のような影響が出てくると考えています。
・落として差しに構える「2コース差し」は減少していく可能性がある。
(再加速性能の低下により差しが決まりにくくなるため)
・「3・4コースの捲り・捲り差し」は増加していく可能性がある。
(スピードを維持したまま攻める競走が有利になるため)
・2コース差しが決まりにくくなったことで、2コースから「直捲り」に行く選手が増える可能性がある。
(女子戦では実際にその傾向を感じている)
今回のデータでは、2コース差しが大きく減少している一方で、各コースにおいて捲り・捲り差しの増加が見られました。
差しはターンで艇を落としてから再加速する性能が求められますが、捲りや捲り差しはある程度スピードを維持した状態で攻めることができます。
そのため、新燃料が「艇を落としてから立ち上がる性能」が低下しているのであれば、差しよりも捲り系の決まり手が有利になる可能性があります。
そして、舟足の特性が変化すれば、それに合わせて選手の攻め方も変化していきます。
これまで差しを選択していた場面でも、握った方が結果を残しやすいのであれば、選手は自然とその戦法を選ぶようになるでしょう。
今回見られた変化は、単なる決まり手の増減ではなく、選手たちの戦略やレーススタイルそのものが少しずつ変化し始めている兆候なのかもしれません。
もちろん、現時点ではまだ仮説の段階です。
しかし、「2コース差しの減少」という明確な事実と、「捲り・捲り差しの増加」という複数コースで共通する傾向を見る限り、レースの質そのものが変化しつつある可能性は十分に考えられるでしょう。
舟券への活用
最後に、舟券に生かすといった点では次のようなことを意識すると良いでしょう。
・2-1を本線にしていた場面は、1-2で考えた方が良いケースが増える。
(差し切れなくても2着には残りやすい)
・2コースからの直捲りをこれまで以上に警戒する。
・3コースや4コースが握っていく展開を重視する。
・5コースに捲り差し巧者がいる場合は、頭や軸として狙う価値が高まる。
これらのポイントを抑えて舟券を組み立てていくことで、新燃料に対応していきましょう。
最後に
ボートレースレイドでは、細かな変化を継続的に追いかけながらデータの蓄積と検証を続けていきます。
今後ともボートレースレイドをよろしくお願いします!
今回のデータはこちらからご覧いただけます。
また、ボートレースレイドでは超充実のデータと機能を公開しています。
会員登録することでフル機能が解放されますので、ぜひご活用ください。
それでは今回の記事はこれで終わります。この後も勝負される方は・・・
ご安全に!!

